田中光夫先生ワークショップ「新学期スタートセミナー」
以前からTwitterやスペースでお話を聞いたり、本を読んだりしていた田中光夫先生のワークショップに参加してきました。
今日教わったことの1つに「冷めたスープは美味しくない」(=早いうちに振り返りを)とあったので今日のワークショップを振り返ってみようと思います。
(とか言ってもう2週間も経ってしましました・・・。)
もちろん有料のワークショップだったので細かい内容は隠しつつ、自分のこと感想を振りかえっていきたいと思います。(田中先生に了承済み)
■←ワークショップのタイトル
☆←学級で実践する際のポイント
○←自分の感想
という感じで書いていますので良きところを読んでいただければ。
会場に着いて、部屋の電気がつかない、椅子が足りないなど数々の困難を物ともせずワークショップスタート。むしろそのトラブルがあったことで参加者の一体感が強くなったきさえ笑
まず田中光夫先生のワークショップ及び学級経営に流れている根本的なスタンスとして『チャレンジ•バイ•チョイス』(活動に参加するかは本人が決めていい。苦手な場合は見学していていい。)。
僕はこのスタンスは場面に応じて使い分ける必要があると思っていて、以前学習活動に対してとても自信がない子を持っていた時に、チャレンジ•バイ•チョイスにしていた活動では「やんねー」って言うんだけど、「ほらやるよ強制」って言うと渋々参加する場面があった。自信がない子、意欲的に参加することがダサいと思っている子にとって「先生に無理矢理やらされたからしょうがねーな」ってエクスキューズが欲しい子もいるという風に思っている。
ただこれは僕の中にチャレンジ•バイ•チョイスの考え方があったから使い分けることができたとも思っている。
昔PA(プロジェクト•アドベンチャー)のワークショップを受けた時にも「体の安全を守る」=怪我をすると思ったら見ていてもいい。「心の安全を守る」=辛い気持ち、悲しい気持ちなると思ったら見ていてもいい。と言う考えを教わって以来大事にしている考え方なので、チャレンジ•バイ•チョイスの視点を持っていることはとても大切だと思う。
■ワークショップ「自己紹介」
自分が呼んでもらいたい名前で自己紹介しよう。
○田中光夫先生は「田中先生」と呼ばれるのが好きではないので「みっちゃん」とか「タナセン」って呼んでね。と。言ってました。
教室でも子供たちにそう自己紹介しているそうです。先生にことをニックネームで呼ぶことには賛否両論あるけど、関係ができていればいいよね。と。僕もそう思います。人権に触れるあだ名でなければ、あとTPOを弁えられれば良いかなと。
でもごめんなさい…僕は年上の人のことをよっぽどプライベートで付き合う中でもない限りあだ名とかタメ口で話しかけるのマヂ無理なんで田中光夫先生って呼び続けます笑
そのあと机と椅子を端に寄せて、参加者同士の自己紹介。
☆教室で子供たちが机椅子を移動させる時にかける言葉は「静かに、素早く、思いやりを持って」
3人組を作って4分間で自己紹介。
☆みんなの話す量が平等になるように意識しながら話そう。
○何人かの方と自己紹介で交流しました。
自己紹介すると、人のことも知れるんだけど、自分のことがよくわかる。俺面白味ないなー、特徴薄いなー、喋るの下手だなー。自己分析にもなりました。
何人か「Twitterで見てます!」って言ってくださる方もいて恥ずかし…。「あ、はい。Twitter書いてます。」としか言えなかった汗。実際コミュ下手です。でも人と話すのやっぱり好き。
☆終わりの合図は手をひらひら。
「おわりー!」というとびっくとしちゃう人もいるのでファシリテーター(ここでは田中先生)が、時間になったら両手を上げて手のひらをひらひらさせる。それに気が付いた人は真似してひらひら。それが全体に広まって活動の終了となる。
◯教室で活動をやめさせたり静かにさせたりする時に教員が一方的に「しずかにしなさい」と言うのいやだなと思って子供たちが当事者意識をもって静かになっていく方法ないかなと考え、でも子供同士が注意し合うと「うるせーよ!」「静かにしろよ!」と強い言葉を使ったり予定イライラムードになってしまうだろうからと悩んでいたのだけど、これだとギスギスせずに子供たちが当事者意識をもって活動を止めるムードを作れるのでとってもいいなと思いました。
☆学級で実践するときは担任はファシリテーターとして教室全体を見回し、話していない子はいないか、緊張している子は誰かなど把握して声掛けをする。
◯今回のワークショップでも誰か外側から見て見てくださいって声かけがあったんだけど、誰も見る人はおらずみんな自己紹介してた。教員ってやっぱり話すの好きなんだよね笑
■ワークショップ「お互いの目的を知る」
今度はテーマを決めて交流。今回のテーマは「今日は何を求めて参加した?」
テーマを決めると話しやすくなるし、自分と相手の共通点、それから自分と相手の相違点が見つけやすい。テーマからずれてもそれはそれで。
■ワークショップ共通のテーマでおしゃべりする「しゃべり場」
最近はコンテンツが多様化し、アニメ番組なども配信で同じ時間に見なかったりするので子供たちが同じ話題でおしゃべりをする機会がないことで始まった活動とのこと。
特にここ2、3年はコロナで給食中も黙食。本当に友達のことも詳しく知れなかったりシンプルに会話のスキルが磨かれなかったりする。
☆参加者が平等な話量になるように意識しよう。
■ワークショップ「アクティビティ」
•共通点を見つける
•キャッチ
•スーパーじゃん兼列車
•ギョウザじゃんけん
勝ち負けを競うと苦手意識を抱いたり自信を失ってしまう子が出てくる。みんなが勝ちも負けも経験できる。また勝ち負けがなかったり負けても楽しいゲーム、あいこが楽しいで遊ぶことで学級の雰囲気を作っていく。
■ワークショップ「コーペラティブゲーム」(協同ゲーム)
ボードゲームの中でみんなで協力するゲームを3つ、そのほかのゲームを3つ紹介してもらいました。
☆ボードゲームをやらせる時も田中光夫先生はルール説明せずに、子供たちが自分たちで説明書を読んだり、知っている子が説明するなど、教師がなるべく介入しないことを意識しているそう。
•バンディド
•MAX
•オニミチ
•おばけキャッチ
•忍者バナナ
•スピードカップス
•ハリガリ
○クラスの中の集団遊びってねらいのの大小に関わらず大事で取り入れたいと思っているんだけど、学級の実態によってはクラスで集団遊びをするということ自体が相当難しい段階の時ってあるんだよね。集団遊びに参加したくないどころか、みんなが仲良く遊んでいることが許せないって子がいたことがあった。
あとどうしても負けて泣いちゃう子がいるとわかっていると遊びをやること自体が億劫になっちゃうんだけど、ちっちゃくちっちゃく負けることや、ときどき勝つことを経験させるって大事だなと思い寝ました。
■ワークショップ「音読」
•追い読み
•交代読み
•一斉読み
•ペア読み
•たけのこ読み
•進化読み
•立ち歩き読み
■書くこと「ワークショップ」
•多作楽作で俳句を書こう
■ワークショップ「ホットシーティング」
■百人一首
お土産で百人一首の手作りカードを頂きました。
◯全体の感想
コロナでしばらく参加できていなかった対面でのワークショップ、久しぶりに人と直接会うと、やっぱりとてもいい。
自分自身の特性かも知れないけど、本とかオンラインでもいいんだけど、やっぱり直接その人の口から出た熱量を伴った言葉じゃないと心に響来づらい。その人の人柄やテンションや学級での様子が見えてこないと内容が入ってこない。オンラインだとどうしてもかしこまるからね。
人と直接会うこと話すことの楽しさを改めて教えて頂きました。
そして、このタイミングでの参加がとても良かった。いつもはセミナーやワークショップを受けていても「これはうちのクラスには合わないな」「これはうちの子たちには難しいわ」とか取捨選択しちゃうんだけど、今回まだ持つ子の実態がわからないフラットな状態で聞くことができた。
やっぱり定期的に対面の勉強会に参加しようと思いました。