闘う教師たちに愛を込めて‼︎

じぇーすけ先生のブログです。

1年前の今日のこと

お久しぶりです。じぇーすけです。

最近、小忙しくて更新を怠っておりました。

 

さて、今日はあの炎上事件について書きたいと思います。

 

1年前の今日(ツイート下のは日付的には昨日)ツイートした内容が大炎上下ということがありました。

 

多くの人の反感を買った(不快に思った、傷ついた人がいた)ということになりますので、敢えて同じ事を書くことは避けますが、内容的には特定の部活動についてちょっと皮肉をこめてツイートしたものでした。

 

※どうしても気になる人は、[じぇーすけ先生 野球]とかでググると出てくるから自己責任で検索してみてね!

 

その時の状況と、心境を1年越しに書こうと思います。

 

 

きっかけは、友人のツイート。詳しくは忘れてしまったけど、「吹奏楽部の顧問時代に野球部の応援のために休日を潰して部活のために出勤していた」というような内容だった。

 

それを読んで、友人の苦労が見え、そもそもなんで他の部の応援に行くことに疑問に思って、一応僕なりにユーモアを交えてツイート。その結果yahooニュースにまで載る炎上騒ぎとなってしまったわけです。

 

最初は「また伸びてるなー」くらいに思ってたんだけど、翌朝起きたらえらい事になって驚いたのを覚えています。

当然、批判のリプやDMもたくさん。

 

「教師やめろ」とか

「日本から出ていけ」とか

「こんな奴に教わってるこどもかわいそう」とか

「支援学級の担任らしいけどこいつこそ××××」

みたいなのがたくさん来ました。

 

ちょっと出先にいたもので対応が追い付かないくらいDMが来たり、質問箱やリンク先のインスタに大量にコメントがあったり。中には自治体を特定してこようとする奴が現れたので、これは危険だと判断し、ツイートを削除して鍵垢にしました。

 

中には真剣に、野球部や吹奏楽部への想いを書いて下さってる方もいて、本来はそういう方には説明等したかったのですが、そういうリプを探すことができないくらい暴言に囲まれました。

 

ツイートを削除して鍵垢にした際にも「逃げるな」とか「ちゃんと謝れ」とか「子供には悪いことをしたら謝れと教えてる癖に」みたいなリプがたくさんつきましたが、もう謝る相手を探そうと顔を上げる前に四方から殴られるみたいな状況だったので、とりあえずその場から離れる他ありませんでした。

 

僕の基本的なツイッターのイメージですが、居酒屋で相互フォローさんと同じテーブルを囲んで話している感覚です。

中には、僕の話を聞くだけ来てくれている人もいるし、僕が話を聞きたくて近付いている人もいます。

その状況の中で、僕が言ったことに傷ついたり不快になったりした人がいた場合。できるだけ真意を説明して、謝るなりツイートを消すなりを行おうと思います。FF外ですが、近くのテーブルに僕の声が聞こえてしまって傷付いたり不快になったりした人がいた場合も同じです。

 

1年前の件についても、僕が発言した内容に本当に傷付いたり嫌な気持ちなったりした方もいらっしゃると思います。

その方については、Ⅰ年越しではありますが、この場を借りて謝罪したいと思います。

説明不足なツイートにより野球や吹奏楽を愛する方を傷つけてしまい申し訳ありませんでした。

 

 

 

ただ、あの時は言葉に直接傷付いた人よりも、ただ批判したいだけの人、怒りたくてわざわざみに来た人が多すぎました。

先ほどの例えでいうなら、同じテーブルにも同じ部屋にもいなかった人が、わざわざ騒ぎを聞きつけて「なになに!?ひどいことを言った奴がいるんだって!?なんて言ったなんだ!?なになにそれはひどい!!俺は傷付いたぞ!!!謝れ!!!!」って言いに来た人があまりに多かったのです。なんなら「ここに何かした奴がいて殴っていいらしいから殴りにきた」みたいな人もいました。

その大きな理由はyahooニュースに掲載されたことでした。

 

もちろんSNSは公共の場であり世界に発信しているわけですから、発言に責任は伴います。

僕の発言を直接受けて傷付いた人には謝る責任があると思いますが、それを悪意を持って広めた人がいた場合、またその閲覧数で金を稼いでいた人が仕掛けた場合、それは個人の責任の範囲を超えていると思うのです。

 

ツイートを見た人からすればこんなにたくさんの人が見る場でこんなことを言って!と見えるかもしれませんが、芸能人著名人かよっぽどフォロワー数が多い人でない限り、またよっぽど差別的な発言やデマを流さない限り、ただの一般人のぼやきなのです。

本来12いいね位つけばいいだけのものなのです。

 

それをわざわざ怒りに来た人、わざわざ殴りに来た人の数の力に負けてその場を収めるために謝ってしまうことを、いじめの肯定であり、暴力の容認であると感じました。

 

最近もツイートが炎上している一般の方がいますが、本来はただの一般人のぼやきが想像以上にバズってしまったことで「不用意な発言」に変化してしまったんだろうなと思うようになりました。

 

改めてSNSの使い方(発言の仕方も、読み方も)気をつけて行かなくてはと思っています。

田中光夫先生「新学期スタートセミナー」#2(後半戦)

「ふくらはぎは第2の心臓」

これは今回のセミナーで1番学びになったことです!

なんのことかは、後ほど笑

 

それぞれお昼を食べて13時に再集合。

午前はレクリエーションルームでしたが、午後は場所を移して学習室へ。

待っていると田中先生を含め何人かが帰って来ない。

特に疑問も持たず周りの方とおしゃべりしていたのですが、それにしても帰ってこない。

 

ふとTwitterを覗くと

こんなツイートが!笑

 

 

どうやら入ったカレー屋さんが本格カレーのお店でなかなかカレーが出てこなかったらしい。

しかもウサギのパペットが玄関に落ちてたらしく会場に届いた笑

 

午前に決めたビーイングに「失敗しても笑える」とあったしみんなで爆笑。前回に続きハプニングがついてきます。

 

でもこれ、教室でもとても大事で担任の先生がミスったり失敗したりした時に責める空気になるか、「ドンマイドンマイ!」って空気になるかで子供たちの居心地も確実に違う。

先生も失敗するよ。先生もみんなも一緒に成長していこうね。っていうコーチングはとても重要だと思っています。

 

午後は学級作りの理念や実践について資料や動画を見ながらの学習。

 

子どもの権利条約について

子どもの権利条約

田中光夫先生の学級では『子どもたちの声と選択を尊重しよう』を大切に、「子どもの権利条約」を基に学級のルールや活動を作っている。

もちろん子供たちにも「子どもの権利条約」を教えながら。

 

休み、遊ぶ権利

例えば31の「休み、遊ぶ権利」

 

子どもたちには休む権利と遊ぶ権利があるから、休み時間に係や委員会の仕事を入れないし、自分達でもその権利を主張できるようになって欲しいと伝えているとのこと。

 

■自主学習について

田中光夫学級の自主学習のコンセプトは「学びたいことを、学びたいときに、学びたい人と、学びたいようにやる」

・自主学習の時間をとって教室、図書室、廊下、ベランダどこで誰と学習してもいい。タブレットで調べてもいい。

 

・四の五の言わずにとりあえず体験してみようと言うことで、実際に20分間時間をとって好きなテーマで学習してコピー用紙1枚にまとめてみよう。あとで交流しよう。綺麗にまとまってなくても途中でもいいよ。と自習学習タイムスタート。一人で調べてもいいし、誰かと一緒にまとめてもいいし。その際に自己紹介カードの「今ハマっているもの」を参考にしてもいいかもね。

自己紹介カードを見ていたらとお隣に座っていたNさんが「筋トレ」と書かれていたので、筋トレについて質問して教えていただいたことをまとめてみました。

 

「じぇーすけの20分間自主学習のまとめ」

話は逸れるけど、Nさんに「お腹周り痩せたいんですけど、いい筋トレってありますか?」って聞いたお返事の一言目が「7時間以上寝る」だったんですね。普通運動の種類とかを教えてくれると思うんですけど、まず「休息」について言ってくれたことでグッと安心感と自分にもできる感をもてました。話す順番って大事ってこととNさんの話術を実感しました。

 

20分経って、まとめた内容をペアで見せ合い。僕が見せてもらったのは

・自主学習について

・漢字で漢字を書いてみる

・観葉植物の癒し効果について

・クラスリフォームについて

・「子どもの権利条約」と「特別活動」は両立するのか

◯みなさん短い間にいろんなテーマを見つけていておもしろかった。本当に感心するのは皆さんノートにまとめるのが上手い!字もうまいし図もうまいし、何よりレイアウトが本当にお上手。(僕の上のノートはブログ用にまとめ直した画像。それでもこのレベル。)

学級にも同じようにまとめることが苦手という子もいると思うので、基本のまとめ方やまとめ方のバリエーションなどが授業の導入でできたらいいなと思った。

☆田中先生は学級では、自主学習展覧会をしてお互いにコメントを書き合ったり、付箋を付け合ったりするそうです。初めはコメントを貰える子貰えない子に偏りが出るけど、「まだコメントもらってない子に積極的につけてあげようね」「自分がもらうことより、たくさんコメントあげられる人が素敵だよね」と価値付けていく。そのうちにたくさんコメントがつくようになっていくとのことでした。またその際に子供たちのいいノートを紹介して「◯◯君の技」みたいな感じで子供発信で広めていくとのことです。

 

◯皆さんが集中している中で僕だけインタビュー方式で学習していたのでご迷惑お掛けしました笑。ただこれも「好きな場所で学んでいい」というルールがあるため、うるさくて集中できないと感じた方が廊下やベランダに移動するという習慣がついていく。自分の席でというルールだと「うるさい静かにしろ!」という注意合戦になりがち、「相手を変えるんじゃなくて自分を変える」というクラスの土壌ができていく。

 

◯面白かったのは20分間が与えられて学習が始まった時にはみんな「どうしよう」「何について調べよう」って戸惑っていたんだけど、テーマが決まって調べ始めるとみんな集中し出して、終わりの時間になってもなかなかペンを止めない。もっと時間が欲しいってなっていた。自主学習に関する悩みの中でどこまでを自主学習のテーマとして認めるか、というのがあった。例えば「ポケモン」とか「ワンピース」について調べてまとめるのはいいのか。確かになんでもOKにすると学校の学習からどんどん離れていってしまう可能性もあるので多少の枠は必要かもしれないけど、この集中して何をか調べると楽しい、集中する時間は心地良いという経験はすごく大事だなと思いました。

 

■プロジェクト学習について

田中先生はプロジェクト学習を係活動に活用して、子供たちが本当にやりたいことをやらせてみている。

 

■給食・掃除について

給食・掃除は「自己決定•自己選択に挑戦させてあげられる時間」

使い方次第で子供の自己肯定感をあげることができる。

 

◯後半はペアトークと実践例を見る時間が多かったのでレポート感想は少なめですみません笑

前回はまだ持つ学級や子供の実態がわからない状態での参加だったのですが、今回はクラスの子どもの姿が見えての参加だったので自分の課題ややりたいこと大事にしたいことがよく見えたワークショップとなりました。もう参加者のみなさんとクラスメート感あるので、ぜひ定期開催して欲しいです笑。

田中光夫先生長時間のセミナーありがとうございました!!!!!

 

 

田中光夫先生「新学期スタートセミナー」#2(前半戦)

4.15田中光夫先生の「新学期スタートセミナー」に参加しました!

前回も参加したので勝手に「#2」笑

 

前回、4時間もあったのにも関わらず全然内容が終わらなかったことを踏まえてなんと今回は7時間!!

長丁場!!と思ったけれど、実際小学生中学生って毎日そのくらいの時間授業を受けているんだよね。それも田中先生みたいな面白い話ならいいけど、そうじゃない7時間を過しているんだよね。とか考えながらワークショップスタート。

 

今回も感想を交えつつセミナーの記録を残そうと思います。

 

■←ワークショップの内容

☆←留意点など

◯←個人の感想など

 

って感じで書きますのでまた必要なところだけ読んで頂けたらと…。

 

今回も前提に田中先生の学級での理念《チャレンジ・バイ・チョイス》「参加するかしないかは自分で決めていいよ。」があるので、苦手そうなワークショップは見学できる、疲れたら休めるという安心感の中でのスタート。

 

■ワークショップ「自己紹介」

・3人組を作っておしゃべり。自分の呼ばれたい名前で。話量が同じくらいになるように意識しながら。

☆活動を始める前に「何か質問ありますか?」と問いかける。ここで質問が出たらすかさず褒める。わからないことがあったら質問しやすい土壌を醸成しておく。一度説明したこと何度でも言い直してあげる。

◯一度しか言わない、一度で聞かせる指導も大切だと思うけど、僕も学級ではわからないことを質問できたことをまずは褒める。避難訓練とか校外学習みたいな時は緊急度が高いから一度で聞いて欲しいけど、7時間も学校にいるんだもの、ずっと集中して注目してるなんて無理無理。

 

■「パペット」

・もう1人のクラスメイトとしてパペットを用意して、パペットを介して子供たちに話しかけたり、活動を進行したり。

◯今日来てたのはムササビ(本当はモモンガらしい)のむーちゃん、ちいかわ、うさぎ。子供達のアイドルになってみんなが撫でたり可愛がったり、持ち帰って洗濯したいって子も現れるそうです。(これこそ写真を撮ればよかったと後悔)

「パペットセラピー」というのもあるくらい、パペットや人形には精神的な癒し効果や、人には言えないことを話しながら自分の内面と対話したりする効果もあると聞いたことがあるので、僕も低学年をもったときはパペット使った。

 

■ワークショップ「隣の隣」

・みんなで円になり「Aです。」「Aの隣のBです。」「Aの隣のBの隣のCです。」と自己紹介をつなげていく。

・まずは名札を見ながら、次は名札を隠して。

 

■ワークショップ「ネームトス」

・みんなで円になり、マスコットのパペットをパスしていく。相手の目を見て名前を呼んで返事があってからパス。

・今の順番を覚えてもう一度同じ順にパス。2回目は返事がある前にパス。ちょっとスピードアップ。

・パスするパペットを2体目、3体目、逆周りなど増やしていく。

・パペットを外してエアーで、など。

 

☆学級開きではなく5月くらいの仲良くなってきたあたりで行う。改めて呼んで欲しい名前などを再確認する。

☆失敗しても大丈夫という雰囲気を作る。

 

◯もう覚えていたとしても名前を呼んでもらえるってとても嬉しい!

 

■ワークショップ「自己紹介カード」

・コピー用紙に好きな形の枠を作って、中に名前と今はまっているものを3つ書く。

・決まった枠の自己紹介カードではなく可愛く楽しいものを。

・2人組を作って見せ合いながら交流。

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・壁に貼って、見合いっこ。

・全員自己紹介カードに背を向けて、はまっているものを読み上げて誰の自己紹介か当てるスリーヒントクイズ。

・逆に名前を呼んで、その人のはまっているものを当てるクイズ。

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(左下にちいかわが写ってた笑)

 

◯みんなが同じ枠組みのカードってあんまり情報が入ってこないから、こうやって形も色もバラバラにするの直感的にその人の雰囲気が伝わってきて面白い。児童の実態によっては名前を書く場所や誕生日、縦書き横書きくらいの型を示してあげるのもありかな。

 

 

ビーイング(学級目標)

・よくある「3月にどんな姿になっていたい?」という標語の学級目標だと、綺麗事•忖度した目標になりがち。そうではなく「クラスで安心して暮らすために大切にしたいこと」をどんどん上げさせてどんどん書く。振り返って、更新。活動ごとに思いついたことを追加していく。

・大きな模造紙の周りに自己紹介カードを貼って、中に気付いたことを書いていく。

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◯標語のようにすると整った削ぎ落とされた言葉になってしまうけど、子どもが言った言葉をそのまま書けたら、活動に伴ってその時気付いた生の声を書いていけるので、読んだ時に誰が言ったのかどんなエピソードがあったから描かれたのかが思い出せて生き物感があって面白かった。

僕が思ったことをうまく言葉にできなくて、でもそれを拾ってくれる人がいたらうまく言葉にしてくれる人がいたりしてうれしかったし、当事者意識と所属意識が高まる活動だった。

 

■イニシアチブゲーム「拍手送り」

・みんなで円になって1番の人から順番に手を叩き、最後の人が手を叩くまで何秒か測る。

・1回目のタイムより短くなるためにどうすればいいかアイデアを出す。

・振り返って、ビーイングを追加。

◯こういうゲーム苦手で足を引っ張ってしまわないかドキドキだったんだけど、アイデアを出した時に試してもらえたら認めてもらえたりして嬉しかったし、ネームトスで失敗しても笑える雰囲気が醸成されているので挑戦もしやすい空気ができていた。

 

■ワークショップ「お昼ご飯決め」

・このあとお昼休憩になるために、どんなもの食べたい?この近くにどんなお店がある?など話し合ったり調べたりして各自行きたい場所を決めてお昼休憩へ。ワークショップのお昼さえ学級活動を取り入れていく田中光夫先生面白い!

というわけで八王子ラーメンを食べて後半戦へ続きます。

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田中光夫先生ワークショップ「新学期スタートセミナー」

以前からTwitterやスペースでお話を聞いたり、本を読んだりしていた田中光夫先生のワークショップに参加してきました。

今日教わったことの1つに「冷めたスープは美味しくない」(=早いうちに振り返りを)とあったので今日のワークショップを振り返ってみようと思います。

(とか言ってもう2週間も経ってしましました・・・。)

もちろん有料のワークショップだったので細かい内容は隠しつつ、自分のこと感想を振りかえっていきたいと思います。(田中先生に了承済み)

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■←ワークショップのタイトル

☆←学級で実践する際のポイント

○←自分の感想

 

という感じで書いていますので良きところを読んでいただければ。

 

会場に着いて、部屋の電気がつかない、椅子が足りないなど数々の困難を物ともせずワークショップスタート。むしろそのトラブルがあったことで参加者の一体感が強くなったきさえ笑

 

まず田中光夫先生のワークショップ及び学級経営に流れている根本的なスタンスとして『チャレンジ•バイ•チョイス』(活動に参加するかは本人が決めていい。苦手な場合は見学していていい。)。

 

僕はこのスタンスは場面に応じて使い分ける必要があると思っていて、以前学習活動に対してとても自信がない子を持っていた時に、チャレンジ•バイ•チョイスにしていた活動では「やんねー」って言うんだけど、「ほらやるよ強制」って言うと渋々参加する場面があった。自信がない子、意欲的に参加することがダサいと思っている子にとって「先生に無理矢理やらされたからしょうがねーな」ってエクスキューズが欲しい子もいるという風に思っている。

ただこれは僕の中にチャレンジ•バイ•チョイスの考え方があったから使い分けることができたとも思っている。

PA(プロジェクト•アドベンチャー)のワークショップを受けた時にも「体の安全を守る」=怪我をすると思ったら見ていてもいい。「心の安全を守る」=辛い気持ち、悲しい気持ちなると思ったら見ていてもいい。と言う考えを教わって以来大事にしている考え方なので、チャレンジ•バイ•チョイスの視点を持っていることはとても大切だと思う。

 

■ワークショップ「自己紹介」

自分が呼んでもらいたい名前で自己紹介しよう。

田中光夫先生は「田中先生」と呼ばれるのが好きではないので「みっちゃん」とか「タナセン」って呼んでね。と。言ってました。

教室でも子供たちにそう自己紹介しているそうです。先生にことをニックネームで呼ぶことには賛否両論あるけど、関係ができていればいいよね。と。僕もそう思います。人権に触れるあだ名でなければ、あとTPOを弁えられれば良いかなと。

でもごめんなさい…僕は年上の人のことをよっぽどプライベートで付き合う中でもない限りあだ名とかタメ口で話しかけるのマヂ無理なんで田中光夫先生って呼び続けます笑

 

そのあと机と椅子を端に寄せて、参加者同士の自己紹介。

☆教室で子供たちが机椅子を移動させる時にかける言葉は「静かに、素早く、思いやりを持って」

 

3人組を作って4分間で自己紹介。

☆みんなの話す量が平等になるように意識しながら話そう。

 

○何人かの方と自己紹介で交流しました。

自己紹介すると、人のことも知れるんだけど、自分のことがよくわかる。俺面白味ないなー、特徴薄いなー、喋るの下手だなー。自己分析にもなりました。

何人か「Twitterで見てます!」って言ってくださる方もいて恥ずかし…。「あ、はい。Twitter書いてます。」としか言えなかった汗。実際コミュ下手です。でも人と話すのやっぱり好き。

 

☆終わりの合図は手をひらひら。

「おわりー!」というとびっくとしちゃう人もいるのでファシリテーター(ここでは田中先生)が、時間になったら両手を上げて手のひらをひらひらさせる。それに気が付いた人は真似してひらひら。それが全体に広まって活動の終了となる。

 

◯教室で活動をやめさせたり静かにさせたりする時に教員が一方的に「しずかにしなさい」と言うのいやだなと思って子供たちが当事者意識をもって静かになっていく方法ないかなと考え、でも子供同士が注意し合うと「うるせーよ!」「静かにしろよ!」と強い言葉を使ったり予定イライラムードになってしまうだろうからと悩んでいたのだけど、これだとギスギスせずに子供たちが当事者意識をもって活動を止めるムードを作れるのでとってもいいなと思いました。

 

☆学級で実践するときは担任はファシリテーターとして教室全体を見回し、話していない子はいないか、緊張している子は誰かなど把握して声掛けをする。

 

◯今回のワークショップでも誰か外側から見て見てくださいって声かけがあったんだけど、誰も見る人はおらずみんな自己紹介してた。教員ってやっぱり話すの好きなんだよね笑

 

■ワークショップ「お互いの目的を知る」

今度はテーマを決めて交流。今回のテーマは「今日は何を求めて参加した?」

テーマを決めると話しやすくなるし、自分と相手の共通点、それから自分と相手の相違点が見つけやすい。テーマからずれてもそれはそれで。

 

■ワークショップ共通のテーマでおしゃべりする「しゃべり場

最近はコンテンツが多様化し、アニメ番組なども配信で同じ時間に見なかったりするので子供たちが同じ話題でおしゃべりをする機会がないことで始まった活動とのこと。

特にここ2、3年はコロナで給食中も黙食。本当に友達のことも詳しく知れなかったりシンプルに会話のスキルが磨かれなかったりする。

☆参加者が平等な話量になるように意識しよう。

 

■ワークショップ「アクティビティ」

•共通点を見つける

•キャッチ

•スーパーじゃん兼列車

•ギョウザじゃんけん

 

勝ち負けを競うと苦手意識を抱いたり自信を失ってしまう子が出てくる。みんなが勝ちも負けも経験できる。また勝ち負けがなかったり負けても楽しいゲーム、あいこが楽しいで遊ぶことで学級の雰囲気を作っていく。

 

■ワークショップ「コーペラティブゲーム」(協同ゲーム)

ボードゲームの中でみんなで協力するゲームを3つ、そのほかのゲームを3つ紹介してもらいました。

ボードゲームをやらせる時も田中光夫先生はルール説明せずに、子供たちが自分たちで説明書を読んだり、知っている子が説明するなど、教師がなるべく介入しないことを意識しているそう。

 

•バンディド

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•MAX

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•オニミチ

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•おばけキャッチ

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•忍者バナナ

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•スピードカップ

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•ハリガリ

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○クラスの中の集団遊びってねらいのの大小に関わらず大事で取り入れたいと思っているんだけど、学級の実態によってはクラスで集団遊びをするということ自体が相当難しい段階の時ってあるんだよね。集団遊びに参加したくないどころか、みんなが仲良く遊んでいることが許せないって子がいたことがあった。

あとどうしても負けて泣いちゃう子がいるとわかっていると遊びをやること自体が億劫になっちゃうんだけど、ちっちゃくちっちゃく負けることや、ときどき勝つことを経験させるって大事だなと思い寝ました。

 

■ワークショップ「音読」

•追い読み

•交代読み

•一斉読み

•ペア読み

•たけのこ読み

•進化読み

•立ち歩き読み

 

■書くこと「ワークショップ」

•多作楽作で俳句を書こう

 

■ワークショップ「ホットシーティング」

百人一首

お土産で百人一首の手作りカードを頂きました。

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◯全体の感想

コロナでしばらく参加できていなかった対面でのワークショップ、久しぶりに人と直接会うと、やっぱりとてもいい。

自分自身の特性かも知れないけど、本とかオンラインでもいいんだけど、やっぱり直接その人の口から出た熱量を伴った言葉じゃないと心に響来づらい。その人の人柄やテンションや学級での様子が見えてこないと内容が入ってこない。オンラインだとどうしてもかしこまるからね。

人と直接会うこと話すことの楽しさを改めて教えて頂きました。

そして、このタイミングでの参加がとても良かった。いつもはセミナーやワークショップを受けていても「これはうちのクラスには合わないな」「これはうちの子たちには難しいわ」とか取捨選択しちゃうんだけど、今回まだ持つ子の実態がわからないフラットな状態で聞くことができた。

やっぱり定期的に対面の勉強会に参加しようと思いました。

 

 

 

「しかける!算数授業」前田健太著

Twitterで拝見している前田健太@mathmathsan の著書「しかける!算数授業」を拝読した。

「しかける!算数授業」前田健太

授業の表層的な「楽しさ」(それも大事な授業の要素だと思っているが)ではなく、教科の本質的な「面白さ」を伝えてくださる本。

 

僕自身はここ数年、「10までの数字と量感と数唱の一致」みたいなところを繰り返し学習している子たちを持つことが多いので、この本に載っていた授業実践例をそのまま使う予定はなさそうですが、前田先生が意識してらっしゃる授業内の「しかけ」を真似することはできそうです。

例えば3章の「板書でしかける」

問題文を提示する時に、予め画用紙に書いて置いたものを掲示するのか、その場で黒板に書いていくのか、書く速度はどうするのか、これは単元ごと児童の実態ごとに変えていくことがとても大事。

 

5章の「リアクションで仕掛ける」

児童の発言や意見に対してどう反応するのか。支援学級や低学年だと大袈裟にコミカルにリアクションしがちな人が多いけど、そのリアクションで児童のどういう答えを求めたいか、をよく考えて選ぶ。

 

いやいや、これ「しかける!算数授業」って書いてあるけど、実は他の教科にも共通する授業テクニックばかり!

算数に限らず授業作りで悩んでる先生におすすめです。

 

 

これを読んで前田健太先生、特別支援学級や特別支援学校を担任して算数の実践たくさん生み出してくれないかなー!と切実に思いながら読み進めて「いや、このマインドを引き継いで俺が特別支援の前田健太になればいいんじゃないか」(敢えて呼び捨て失礼笑)と思いました。

無理や。。。

 

回転寿司事件に思うユーモアを学ぶことの大切さ②

無駄にシリーズ物にしてすみません。

勿体ぶってるとかじゃなくて、今のタブレットの操作に慣れてなくて、記事が消えたら怖いので一回更新しちゃいました(汗)

 

さて今回の「回転寿司ペロペロ事件」いろいろな問題がありますが、「面白いを理解していない」ということが一番の原因なのではないかと思うのです。

逆に言えば「面白い」ということを理解していれば少なくとも今回のような事件は起きなかったのではないかと思うのです。

 

ちなみにここで指す『事件』というのは「高校生が飲食店で食器を舐めたこと」だけでなく「その動画を撮影したこと」「動画をSNSに上げたこと」「その動画が炎上して家族や学校、本人の生活に影響を及ぼしたこと」の一連の流れのことで、不適切な行動が全て改善されるとは思っていないです。

 

今回の事件は、高校生の集団が飲食店で仲間内で行っていた悪ノリが外部に流出して、それをみて不快に思った人が拡散させて大炎上したという流れです。

ここには4つ問題点があると思っていて

①「飲食店の食器を舐めたこと」

②「動画に撮ったこと」

③「動画をSNSに上げたこと」

④「動画を拡散させた人がいること」

 

まず問題点①「飲食店の食器を舐めたこと」

 

そもそもこれが全く面白くない訳なんだけど、「笑い」ってそもそも内輪的なもので、共通する知識をその場の人が共有することで面白いという感情が発生するもの。

例えば「モノマネ」で言えば、みんなが知っている芸能人や歌手の真似をするから面白いと感じるわけで、全く知らな人のモノマネをしても見ている人は面白くない。

 

こんな経験ないだろうか。中学校で先生のモノマネをして大ウケしていた奴が、高校に入って色々な中学からきた人の前で同郷の奴に「コイツまじおもしれぇから」と中学校の先生のモノマネをさせられてスベっているいるのを見たということ。

 

でもこれはそのモノマネをした奴が「つまらない奴」な訳ではないのです。そいつは「中学校では面白い奴」で、披露した場所と選んだネタを間違っただけなのです。そしてソイツがスベった原因にはけしかけた人の存在もある。

 

 

こういうエピソードを話していて思い出すのは2年前東京オリンピックの時期にあったラーメンズ小林賢太郎さん降板事件。

 

当時東京オリンピック開会式の演出担当だった小林賢太郎さんは、過去にテレビで披露した差別ネタ(厳密には差別ネタをやってるヤバい芸人を演じているコント)の動画(しかも本人たちが公式であげている動画ではない)が問題になり、チームからの降板を余儀なくされた事件。

これに関して小林賢太郎さんご本人は

「当時、思うように人を笑わせられなくて、浅はかに人の気を引こうとしていた頃だと思います。その後、自分でも良くないと思い、考えを改めまして、人を傷つけない笑いを目指すようになっていきました。」

とコメントを出されています。

 

今や世界的に活躍している作家の小林賢太郎さんでさえ、若い頃は正しくない笑いでウケを取っていたと言っています。

初めから適切な面白いことをできる人なんていないのです。

あそこまで人に迷惑をかけることではなくても、ドリンクバーの飲み物を混ぜたり、食べ物に七味を入れて「ノットワンハンドレッド」やったことある人、少なくないんじゃないでしょうか。

 

きっとあの高校生たちは多分自分達の中では面白い行為だったんでしょう。

ネットに上っていた動画に写っている彼だけがやっていたとは思いません。

昔であれば、やっていたことを周りの大人に注意されたり、つまんないって気付く友達がいたりして徐々に「これは面白くないんだ」と気付くことができたでしょう。

 

そもそも②「動画に撮る」、③「ネットにあげる」というツールがなければあそこまでやらなかったかもしれません。

「カメラ向けられたからこんなことやっちゃう」「こんなくだらないことをネットにあげちゃ俺たち」みたいな状況が彼らの内輪ノリを強めて、悪ふざけを助長したように思います。

本来だったら友達同士で見合うくらいにしか使われていなかったSNSで大炎上し、個人の特定、お店への損害賠償、高校を退学というあまりにも大きい被害を生む結果となってしまいました。

こうなる前に、彼から「自分達の行為は面白くないんだ」と」気付く機会があったらどんなに良かったでしょうか。そのために教室でできることは何かなと考え続けています。

 

そして4つ目の問題点「動画を拡散させた人がいたこと」

この動画を見て、拡散してさせた人は本当に正義だったでしょうか。

僕は最初この動画が回ってきた時に不快すぎて再生することが出来ませんでした。

しかし連日ニュースやネットで話題になり、教師として、現場にユーモアを持ち込みたいと思っている者として覚悟して動画を見ました。

今回の炎上は、「悪質な悪戯をした高校生たちを叩く」というエンタメとして面白がられてしまったような気がします。

それも含め手「面白い」とはどういうことか、みんなが考える機会があったらと思います。

 

日本での笑いの「しんぼる」となっている松本人志さんは以前著書(確か「遺書」)の中で「ニュース番組で殺人事件があった現場中継のレポーターの後ろで携帯電話を持ってピースしているガキが許せない。何が許せないか考えたら笑いを勘違いしていることが許せない。俺今写ってるぜって電話して笑って、その電話を受けた奴も、写ってる写ってるって笑ってる。こんなつまんない奴の命と俺の命は同じ価値で、俺が口に入れて甘いものは、こいつが口に入れて甘いんだと思うと許せない」ということを書いていました。

松本人志さん今回の回転寿司ぺろぺろ事件のことをどうコメントするのかなと思って「ワイドナショー」を注目していたら「コイツらは醤油のびん舐めるくせに、なんでその前に舐めたやつがいるかもしれないとは考えへんねん」と笑いを取っていました。丸くなったな笑

回転寿司事件に思うユーモアを学ぶことの大切さ①

ちょっと前の話題になってしまうが1か月前くらい、「回転寿司ペロペロ事件」というニュースがテレビやネットを賑わせていた。

 

事件の概要は以下の通り

某回転寿司チェーンの店内において高校生が、テーブルに設置されている醤油のボトルや湯呑みを舐めて、元の場所に戻すという動画がSNS上に拡散された。

コロナ禍で衛生観念が高まっていたこともあり、動画は大炎上。映っていた高校生は身元を特定され、所属の高校に苦情の電話が殺到。保護者も連日バッシングされ、少年は高校を自主退学することとなった。

 

このニュースを見ていて思ったことは3つ。

①衛生面での指導の大切さ。

SNSの適切な使い方。

③「面白い」ということを適切に理解することの重要さ。

だった。

 

①と②は既に学校で行っていることなので引き続き頑張るしかないとして、③の「面白い」ということを適切に理会する重要さ。をなんとか学校で、せめて自分の教室で実践できないかと思ったのです。

 

「いや、そこじゃないだろ・・・」と思われる方もいらっしゃるかと思うのですが、今回のような事件の長期的な解決を握っているのは「笑い」への理解だと思っていて、「いじめ問題」の改善にも繋がっていくと考えているのです。

 

なぜそう思うかは、次の記事から自分でも書きながら考えをまとめていこうと思います。