闘う教師たちに愛を込めて‼︎

じぇーすけ先生のブログです。

ルールに思いを乗せて。

 

去る8月12日にひたちなかで開催されたロック・イン・ジャパン・フェスティバルに参戦してきました。

「rockinjapan2018」の画像検索結果

初の夏フェスということで緊張しながらの参加でしたが、思っていたより安全で快適に過ごすことができました。

 

そこで印象に残ったのが、ライブとライブの間にアナウンスと画面表示で流れる注意事項。

これが素晴らしく、学級指導にも取り入れたいなと思ったので書き残したいと思います。

 

アナウンスの内容は以下の通り。

 

ロック・イン・ジャパン・フェスティバルでは、ダイブ、モッシュのような危険行為の禁止を強く呼びかけています。

 

私たちの身近なコンサートでダイブの被害による深刻な後遺症が残った方がいます。

 

このフェスティバルでは、このような事故による被害者も加害者も生みたくありません。

 

みなさんを守り、フェスティバルの存続を守るためにご協力をよろしくお願いします。

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(うまく聞き取れなかったので一部曖昧)

 

このアナウンスが、淡々とではなくとても感情を込めた言い方で流れる。

その他にも

ライブマナーや

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熱中症

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などの注意も流れていた。

 

サザン目当てで参戦したのだが、普段のライブではステージの近くに行くことができないので、悪いけど前のアーティストの番から前目に行っておこうかなーと考えていた。(もちろん前のアーティストも聞きたかったので)

 

しかし、このアナウンスを聞いて、やっぱりちゃんとマナーを守ろう!と思い直すことができた。

自分がマナー違反をして楽しむのは嫌だなと。

 

では、このアナウンスのどこが素晴らしいか分析してみた。

 

 

①「ルールの提示」

ロック・イン・ジャパン・フェスティバルでは、ダイブ、モッシュのような危険行為の禁止を強く呼びかけています。

 

 

②「違反した場合のリスク」

私たちの身近なコンサートでダイブの被害による深刻な後遺症が残った方がいます。

 

 

③「主催者の思い」

このフェスティバルでは、このような事故による被害者も加害者も生みたくありません。

 

 

④「ルールの重要性」

みなさんを守り、フェスティバルの存続を守るためにご協力をよろしくお願いします。

 

⑤「ペナルティの予告」

 

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⑥「肯定的な声掛け」

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そして・・・

⑦「前向きな声掛け」

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この流れになる。

 

自分はこれを聞いていて、「主催者の思い」がとても大事だなと感じた。

このイベントをこんな風にしたい。

このイベントではこうなってほしくない。

このルールに乗せた思いがカギになっていると思った。

 

これを学級指導の場面。

例えば教室移動の場面での指示に当てはめてみると

 

今から図書室に行きますが、廊下を歩く時の約束を言います。

 

①「ルールの提示」

廊下を歩くときには声を出しません。足音も立てないように静かに歩きます。

 

②「違反したときのリスク」

他のクラスは授業中です。廊下がうるさいとお勉強ができません。

 

③「主催者(教師)の思い」

先生はこのクラスが、他の人に迷惑をかけるクラスになってほしくありません

 

④「ルールの重要性」

学校のみんなが集中して勉強ができるように協力しましょう。

 

⑤「ペナルティの予告」

もしもあまり大きな音が出てしまう場合は、教室に戻って今日は図書は中止です。

 

⑥「肯定的な声掛け」

みんななら大丈夫だよね?

 

⑦「前向きな声掛け」

じゃあ「しーっ」で図書館まで行きましょう!

 

という感じでしょうか。

長くなっちゃいましたね。

 

長い指示はよくないと思うので、毎回はこれはできませんが、有難いことに担任は子供と過ごす時間を大量にもっているので、時々。4月の初めとか、学級が乱れてきたときとかに時間をかけて指示してみるのもいいかと思います。

 

自閉症などの子に対しては感情を入れずに

「座ります」

「静かにします」

等の明確な指示がよいという教えがあります。

 

これは正しい思います。

支援が必要な子に対して、どのような声掛けが有効かは担任の先生がよくわかっていると思うので、その子に有効な声掛けをすればよいと思います。

 

○理由抜きにルールなんだから守るべき。という考えもあると思います。

これも正しいと思います。

ルールは守る必要があります。社会に出たらルール違反には罰があります。

しかし「ルールなんだから守る」を納得させるためには、

「先生が言うんだから正しいんだろう」

「先生が言うからにはなんか事情があるんだろう」

と思って貰えるような普段の信頼づくりが必要になります。

 

「ルールなんだから守れ」という指導は、結構もろ刃の剣だと思います。

 

短く、端的で、わかりやすい指示

 

普段はこれをとても意識しているけど、

教師のクラスに対する思い

を時々は乗せるもの大事だな~と感じたできごとでした。

 

一緒に最高の学級をつくりましょう!!

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余談ですが、

前のアーティストの時にはフロントスペースに行かず、サザンの番になってからフロントスペースに行きました。

しかし一部のサザンファンがマナーを守らずずっと前方を陣取っていたという書き込みも見ました。これはもう本当にすみません。。。としか言えません。

少しでもルール違反、マナー違反がなくなりますように。